9月3日土曜日、ふたつの木工ワークショップを開催しました。
午前は京都・高野にあるさいとう造形教室さん、午後は岩倉にあるとんとんアトリエさん。
どちらも同じく斎藤れいこ先生が幼稚園から小学生くらいまでの子ども達を対象に、造形教室を開いておられます。
今回大学の先輩からのご縁で、私がずっとやりたかった、子ども向けの木工ワークショップを企画させていただけることになりました。
午前中は「木の宝石をみがこう」
ポプラ、樺、チェリーの三種類の木の原石を紙やすりを使ってひたすらに磨きます。
10人の子ども達が輪のように床に座って、真剣に取り組んでくれました。
はじめの木についてのお話もしっかり聞いてくれて、「ポプラの木知ってんで!」「しらかばも!」とみんなけっこう物識りです。
最年少は4歳ということで、根気が続くかな…と心配していましたが、そんな心配もつかの間、子どもたちのまなざしはギラギラと、「先生つぎは何番ですか!!」(紙やすりの粗さの番手のこと)と次々にレベルアップしてくる様子がとっても嬉しかったです。
私たちのまわりにある、木の小物や家具は、その耐久性のために表面に塗膜が施してあるものが多いです。身近に木と触れていると思っていても、実はその塗膜の下に隠れている、本当の木のやさしい質感を存分に味わえていないことがあるのではないでしょうか。
幼いころに味わった気持ちのいい触覚は、大きくなってもきっと覚えているはず。
必死で磨いて磨いて、たまにはお父さんお母さんにも手伝ってもらいながら磨いて、まるまるつるつるになったそのすべすべの無垢の木の宝石を、ギュッと握り絞めて見せてくれる表情はとても頼もしいものでした。
空いてる穴に紐を通して、木の宝石ストラップの出来上がり。
午後は「どこでも窓をつくろう」
午前と場所は変わって子どもたちも入れかわり、小学生のお兄ちゃんたちの割合が多いクラス。
あらかじめ切っておいた部材で枠を組み、扉板は好きなかたちに自分で糸鋸をつかい、切ります。それを開閉できるように枠につけ、取っ手もつけて色を塗ったらできあがり!
窓枠を持ち運んで、いつでもどこでも好きな風景を窓越しに見れるというすぐれもの。
風景だけでなく、顔芝居なんかもできるかも。
糸鋸を使うのは初めての子ばかりなので、こちらもどきどきです。
慎重に慎重に、自分で引いた線をはみ出さないようにゆっくりと。
工程がちょっと難しく、なぜか接着剤がことごとくつかない枠があったり(?)、安全第一で作業しないといけないこともあって、この日は色塗りまでできませんでしたが、先生のご厚意で、次々回に色塗りをさせてもらえることになりました。楽しみ。
そして取っ手を工夫するため、家から貝やサンゴを持ってきてくれた子がいました!感動。
糸鋸ワークもうまい。
今回の先生は私だけでなく、教室の先生とそのアシスタントの方も手伝ってくださったので、落ち着いて進めることができました。全体を見る余裕と、ほんの少しのキーワードから子どもたちの想像を膨らませる先生のご指導にたくさん勉強させていただきました。
斎藤先生、ありがとうございました!
今後も木工ワークショップ、続けていきたいです。
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